2004 20 BEST ALBUM+α
うん、今年はこれに尽きるかな。色々良い作品はあったけど、これ越えるのは無かったから結構スンナリ決定しました。特にタイトル曲は出色の出来。全体的に高野さんの仕事はとても丁寧で、それを支える皆の暖かい感じも伝わってくる。地味だけど10年後もなんの変わりも無く聴いていられる一枚だと思います。
1位 高野寛 『確かな光』
2位 Holiday With Maggie 『Skyline Drive』
2位はスウェーデンのギターポップシーンの先端を突っ走るHoliday With Maggieの3年ぶりの新作。言っちゃって良いかな、最早WeezerやTFC並のバンド。1stは最早ギターポップファンのマストアイテムとして定説化した激名盤。しかし本作では5人から3人に編成が変わりバンドサウンドが強化され前作を越える名盤に。特にギターの音とアレンジが練られこれ以上無いって位気持ち良いサウンドになった。ボートラにはBeatlesの赤面物のカヴァーも入って大満足の一枚。
3位 Farrah 『Stopgap Product』
3位は英国屈指パワーポップバンドとなりつつあるFarrahの日本限定EP。内容はキラキラのギターポップで捨て曲無し状態でビックリする事請け合い。それと見事に3分半以上の曲が無いという徹底ぶりも微笑ましい。僕はこの作品でまた3分ポップスの可能性を見つけましたね。
4位 bloodthirsty butchers 『birdy』
元ナンバガ田淵加入後初のオリジナルスタジオレコーディング作品。オルタナ、音響、フォーク、そしてパンクが絶妙に合わさった楽曲満載でバンド史上屈指のキャッチーな作品と言える。80年代末からのリアル・オルタナティヴとしてサヴァイヴしてきた者が繰り出す貫禄の一枚。ジャケットのデザインも素晴らしい。
5位 曽我部恵一 『Strawberry』
邦楽専門ニュースサイトのミュージックマシーンのタクヤ氏が「良いアルバムって、良い曲が入ってるってことでしょ?そういうアルバム」と評したことが印象的だった一枚。曽我部恵一は公式サイトのプロフィールに「パンクからエリック・サティまで」という触れ込みどおり現代音楽からスリーコードパンクまでやれるということ。そういう人がやるこういうシンプルな作品というのはなんと素晴らしいことか。音質も決して良くなく、プロダクションも粗雑、だけど音楽が楽しくて嬉しくて仕方無いというエナジーに満ち溢れる一枚。
6位 Ron Sexsmith 『Retriever』
いいSSWの見本のような道を突き進むロン・セクスミス。最近ちと太りすぎが気になるが(笑)エリオット・スミスとジョニーキャッシュに捧げられたアルバムということで両者の影響がそこかしこに感じられます。特に歌唱法に濃いジョニー・キャッシュ色が窺えます。それにしてもアレンジもメロディも全く無駄&外れが無い。常に最新作が最高傑作ってなかなか出来るもんじゃありません。
7位 ぱぱぼっくす 『花降る午後』
ようやく、との思いが強い3年ぶりの関西歌もの路線を爆走するぱぱぼっくすの新作。基本的に超ドメスティックな歌謡曲をキラキラというかヒラヒラと言う感じのアレンジで歌い綴る。特にさわだともこのこの歌声はなんと表現したらいいんでしょう?NHK教育をみている様な気分になる牧歌的な一枚。
8位 Graham Coxon 『Happiness in Magazines』
元ブラーのグレアムの5thアルバム?なんでしょうか、あんまり詳しくないです(汗)ってかブラー自体そこまで好きじゃないし、詳しくない。そういう周りの状況よりもこの作品が良いと言うことの方が僕には重要。明らかにローファイを思わせるよれ気味のメロディーを紡ぐボーカルに偉く切れの良いギターが絡みまくる。メロディも素晴らしいく、曲の幅も見せ付ける。グッド・アルバムの見本のような作品。CCCDは痛かったけど。
9位 奥田民生 『LION』
日本で数少ない商業的に勝負できる数少ないロックンローラー奥田民生の新作。彼が偉かったのはバンド解散以後商業ベースの世界と距離を取らず常にこちらを牽制する作品をクオリティーを落とすことなく作ってきたこと。そんな彼も今年でソロ10年戦士。そんなのお構い無しで「REBORN」したのがこの作品。「The New York Sound」と言えそうな超Hi-Fiなギターサウンドに痺れまくる。R&Rレコードなれど、PCやラジカセなんかで聴くのは持ったいないアルバム。
10位 The International Submarine Band 『Safe at Home』
我らがグラム・パーソンズ関連でずっと気になっていたものの、結局買わずじまいだったThe International Submarine Bandの唯一の作品がオリジナルジャケ&リマスターで再発!ということで買ったのが本作。ペダルスチールの郷愁誘う味わいに甘くとろけそうなコーラス、そして突っ走るパーソンズ。やっぱカントリーロックは(・∀・)イイ!!聴くたびに良くなる作品本年度1出御座います。
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